カンボジアの観光
アンコールワット
カンボジア北西部に位置するユネスコの世界遺産(文化遺産)である(1992年認定)アンコール遺跡の一つで、その遺跡群を代表する寺院です。
アンコールワットはクメール王国における宗教施設の集大成といえる大寺院です。12世紀前半にスールヤヴァルマン2世により1130年から30年余りの年月をかけて創設されたヒンドゥー教寺院で、ヒンズー教三大神の中のヴィシュヌ神に捧げられました。また王の霊廟(れいびょう)として計画されたものともいわれています。
【オススメのみどころ】
- アンコールワットは石造りでその遺跡には美しい浮き彫りが多く刻まれています。第一回廊に描かれているのは古代インドの大叙事詩「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」にあらわれるヒンドゥー教の天地創世神話「乳海攪拌」で、その内容が50mにもわたって彫られており圧巻です。
- また第二回廊や第三回廊には美しい女神であるデバターが彫られていますが、これらは同じ顔がひとつもないといわれており、ひとつひとつの顔をじっくり鑑賞するのも楽しみの一つです。
- またアンコールワット内に数多くあるデバター像ですが、知る人ぞ知る唯一一体だけ歯を見せたデバター像があります。美しい浮き彫りを鑑賞しながら歯を見せたデバター像を探すのもまた楽しみの一つです。
王宮
現在も国王が居住している場所である王宮はプノンペンの東側を流れるトンレサップ川沿いにあります。
1866年の建設当初は木造建築でしたが、1919年にフランス人建築家によって現在のフランス様式になりました。
実際に戴冠式の公務が行われる黄金色の即位殿は残念ながら中に入ることはできませんが、外観を眺めるだけでも素晴らしい建物です。
また敷地内には古代インドの大長編叙情詩「ラーマヤナ」の壁画絵があり、こちらも必見です。
【オススメのみどころ】
- 王宮に国旗が掲げられているときは国王が在宮されているとの印です。もし国旗が掲げられていたらなんだか気分も上がりますね。
- 即位殿の頂上付近の黄金の尖塔に大仏の顔が四方に配置されていますのでぜひお見逃しなく!!
- 王宮内には綺麗に整備された庭園があり、そちらを鑑賞しながらの散策もオススメです。
- またアンコールワットのミニチュアがあります。
シルバーパコダ
シルバーパゴダは王宮の敷地内に建てられています。
シルバーパゴダは1892年、カンボジアの首都がプノンペンに遷都した際に、王室の祖先を祀るために建てられました。王室の菩提寺ですので、王室の方々のストューパ(仏塔)がいくつもパゴダ内に建っています。
建物の外観を見て「なぜシルバーパゴダ?」と思われるかもしれません。実は内部に秘密があるのです。なんと中に入ると床一面銀の板が敷き詰められているのです。その数5329枚!!実際はじゅうたんが敷かれているため一面に銀の板を見渡すことはできませんが、建物の端のあたりはじゅうたんがめくられていて銀の板の一部が見られるようになっています。
【オススメのみどころ】
- シルバーパゴダ内にはダイヤモンドをちりばめた黄金の仏像やエメラルドでできた仏像など1650点もの宝物があり、各国から送られた宝物は豪華で見ごたえがあります。